制震テープ実大実験
2023.03.04 社長の頭の中弊社標準仕様の一つに、制振装置があります。
具体的には、アイディールブレーン(株)社の「制震テープ」という、一見厚手の両面テープのように見えるものです。
今回、耐力面材に制震テープを使ったものと使わないものの1Pの実大耐力壁を実験装置により変形させ、その違いを見させていただきました。
実験装置とその横には、加わる力と変形量のグラフを映すモニターがあります。
見た目には、目の前で装置に強制的に変形させられる試験体を見る方が面白いのですが、今回の実験は変形量を同じにして耐力面材や制震テープがどのように力を発揮しているかを見るための実験なので、どの試験体も同じように変形します。私はひたすらモニターにグラフの描かれる様子を注視しました。
写真の左が制震テープありで右が無しの試験体のグラフです。
同じように見えますが、左の制震テープ有りの方が太った(笑)グラフなっています。言い換えると、制震テープ有りのグラフのほうが面積が大きいといえます。
何回も変形を繰り返したことで、耐力面材のみの場合留め付けた釘が緩み、変形に対しほとんど抵抗力がなくなって直線的なグラフになっていますが、制震テープ有りの方は、同じ変形量でも常に抵抗力を発揮して変形(地震力)に耐えようとしています。
その抵抗力がグラフの線に囲まれた面積の大きさの違いになります。
話が難しくなってしまいましたが、例えるなら古新聞をビニールひもで硬く縛ったはずなのに持ち運んでいるうちに緩んでしまいますよね。でも、ゴムの紐で結んだら伸びるもののまた元のようにピンと張った状態になります。いつも力が働いている状態なのです。
これは、大きな地震はもとより、小さな地震でもその地震力を吸収して建物の変形を少なくしてくれています。
繰り返しの地震=縛った古新聞を持ち運ぶ動作、動作が止んだ時もゴム紐が緩まない=制震テープが力を発揮している。こんなイメージでしょうか。
そして、制震ダンパーのように一部分ではなく建物全体に制震テープが貼られることにより、偏りのない耐力が期待できるのです。
イメージできましたか??
建物の変形は、骨組みに取り付けられている部材のゆるみ、亀裂、破損につながります。
特に高気密高断熱住宅では、気密シートの破れが壁体内に湿気を通してしまう原因となる可能性があります。
建物の変形は大きな地震でも小さく抑えなければなりません。
制震テープは、高性能を持続可能にします。
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